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AIに負けない!?気になる通訳のこれからの将来性

公開日:2020/04/01  最終更新日:2020/05/19

近年、AIの進歩で機械通訳の精度が著しく向上しています。かつてネット上に存在する翻訳サイトは少し長文になるとおかしな外国語訳・和訳をしていたものですが、最近はだんだんと違和感のない内容に進化。速度的にも一瞬で訳してくれるため、非常に便利になってきたという実感です。

しかも機械に音声入力して、即座に音声でアウトプットできる機能も向上しているため、旅行でのちょっとした会話は、スマホに向かって日本語で話しかけて、アウトプットの外国語の音声を直接相手にヒアリングさせることで間に合ってしまいます。

そんな流れを見ていてか「通訳者・翻訳者の仕事は将来性がない」と言う意見が散見されているようです。そこで、本コラムでは通訳者・翻訳者を目指す方が気になる「通訳・翻訳のこれからの将来性」についてご説明していきたいと思います。

通訳者の訳とAI・機械の訳の違い

まず、通訳者の訳とAI・機械の訳の違いについて考えてみましょう。AI・機械通訳は進化しており、いわゆる「直訳」としては今後も向上していけることは明白です。しかし、通訳者のしている作業はそれだけではありません。一体どう違うのでしょうか。

■AI・機械は「直訳」的

直訳とは原文の文法の順に原文語と翻訳語を逐一置き換える訳です。AI・機械の訳はこれを多少手直しした形になっています。

■通訳者は「意訳」している

通訳者はスピーカーの意図するところや文化的背景も考慮し、感情や語感などのニュアンスを読み取りながら、文法的にも咀嚼し、わかりやすく伝える、いわゆる意訳をしています。しかも、瞬間的に聴き取ったスピーカーのことばを最適と思われる翻訳語に訳すというスゴ業です。

■語学力がいくらあっても通訳者にはなれない

たとえば、外国語に対して文法的な知識が完璧で、発音がすばらしくても、通訳者になるには特別な訓練を積まなくてはいけません。相手の言わんとするところ、相手の心を読み取り、最適な翻訳語に直さなければならないのです。

最たる例のひとつが、ことわざの通訳ではないでしょうか。英語のことわざでは”There is no use crying over spilt milk.”(こぼれたミルクを嘆いてもしょうがない)ですが、日本語に訳すときは「覆水盆に返らず」。

欧米人は生活・文化の中にミルクが浸透しています。しかし、日本では飲み物と言えばミルクより水がイメージされる。人力で通訳するときのポイントはまさにこれでしょう。

翻訳者の訳とAI・機械の訳の違い

通訳者はスピーカーの意図するところや文化的背景も考慮し、感情や語感などのニュアンスを読み取りながら、文法的にも咀嚼し、わかりやすく伝える、つまり瞬時に意訳をしている。対してAI・機械は直訳的に置き換えている+多少文章らしく整えていることをご説明しました。

基本的には翻訳者も同じですが、いわゆる専門書などに関して翻訳は直訳的であっても「内容が正確にわかればよし」とする側面もあります。しかし、これが文芸作品であればやはり繊細な翻訳力が必要です。

原題が『Through the Looking Glass』。これは小説のタイトルですが、おわかりになりますでしょうか。AI・機械の訳なら「姿見を通過して」っというような訳になりますが、じつは邦題は『鏡の国のアリス』です。

そのほか、『Le Petit Prince』は『星の王子さま』。『Anne of Green Gables』は『赤毛のアン』。いずれも直訳より人物や世界観が伝わってくる名翻訳ですよね。翻訳者には基本、このような翻訳力が必要とされるのです。

通訳者・翻訳者の仕事は将来性がある

翻訳者は専門書などに関して翻訳は直訳的であっても内容が正確にわかればよしという側面もあるが、文芸作品であれば話は別であることをご説明させていただきました。『Through the Looking Glass』を『鏡の国のアリス』とするような名翻訳をAI・機械ができるでしょうか。

それは通訳者にも言えることです。「こぼれたミルクを嘆いてもしょうがないでしょう」と言われて、わからなくもないけどピンとこない。「覆水、盆に返らずですよね」と言われたら、しっくりきます。

こうした血の通った訳・心を伝える訳は人間にしか、しかも鍛えられたプロの通訳者・翻訳者にしかできません。ですから、通訳者・翻訳者の仕事は将来性があると思って差し支えないでしょう。

まとめ

通訳者・翻訳者を目指す方が気になる「通訳・翻訳のこれからの将来性」についてご説明させていただきました。血の通った訳・心を伝える訳は人間にしか、しかも鍛えられたプロの通訳者・翻訳者にしかできないことなので、通訳者・翻訳者の仕事は将来性があるという結論をお伝えしました。

いや、むしろインバウンドが増加中の日本ではますますニーズが高まっていると言えるでしょう。ご当地の名所ガイドは機械にもできますが、通訳ガイドなどは「通訳者」であると同時に「優秀なツアーコンダクター」でなくてはなりません。

心のこもったおもてなしの心やインバウンドをサポート・ケアする精神が必要です。通訳者・翻訳者の仕事は将来性に満ちているとさえ言えるのではないでしょうか。

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