通訳を本格的に学びたい社会人・学生の方、更なるスキルアップを図りたい方におすすめ!東京都内にある評判の高い通訳養成学校をご紹介します!

プロ通訳に男性より女性の方が多いのはどうして?気になる理由を徹底リサーチ

公開日:2020/02/01  最終更新日:2020/03/05

テレビなどで見る通訳者はほとんど女性という印象があり、実際「通訳者は女性が8割を占める」と言われていますが、どうしてなのでしょうか。
「プロ通訳に男性より女性の方が多いのはどうしてか」について、その理由を調べてみました。

女性脳は男性脳より言語理解にすぐれている

近年、男性脳・女性脳などと、男性と女性の脳の違いについて、よく取り扱われるようになりました。「男性は空間認識能力に長けており、方角や進む距離を示されるだけで理解できる、つまり地図を見れば理解できるが、女性は空間認識が不得意で地図ではよく理解できず、目印となる建物を示されないと理解できない。そういった違いは男性と女性の脳の違いから来る」というようなことです。

一方で、言語に関しては女性のほうが長けています。話をしているとき、女性の脳は左脳・右脳のさまざまな場所が動くのに対し、男性の脳は左脳だけ、しかも前後2ヵ所しか動かないそうです。いわゆる「井戸端会議」的な場面で複数の女性同士が、異なる話題を並行して話していても、全員が理解できるのはそのためだとか。

河村弘庸教授(脳神経外科)『男と女の脳の違い』
→https://www.tokyo-cl.com/blog/%E7%94%B7%E3%81%A8%E5%A5%B3%E3%81%AE%E8%84%B3%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%84%EF%BC%88%E3%81%9D%E3%81%AEi%EF%BC%89/

「女性はマルチタスクで、男性はシングルタスク」ということばもよく聞かれます。女性は右脳と左脳を結ぶ「脳梁」という器官が太く、右脳と左脳をたくみに使って、複数の作業を同時並行的にこなすということです。

これには異議を唱える方も多く、鵜呑みにはできません。しかし、通訳に女性が多いのは「元々女性のほうが脳の構造的に向いている」という見方は根強く残っているようです。

日本女性の社会的地位の低さも影響?

「男性の脳より女性の脳のほうが語学や通訳者に向いている」説をご紹介しました。今度はかなり社会的な説をご紹介しましょう。

「男女雇用機会均等法」成立以前は、女性の4年生大学卒業者、留学経験者・帰国子女は大企業ではなかなか雇用されない時代が続いていました。しかも男性は家族を養うものという考え方がいまより幅を利かせていた時代ですので、男性は堅実なサラリーマンになろうとする人が大半を占めていたのです。

そこで、4年生大学卒業者、留学経験者・帰国子女の女性はフリーランスで活躍できる通訳者の道を選んだという見方があります。その後もしばらくは確たる罰則規定もなく、企業が「補佐的でない立場で働きたい女性の採用」に消極的な時代は続いたようです。

メインの働き手はあくまで男性であり、女性は育児を視野に入れ、働くときはパートタイム的な労働に終始していたことも後押ししていたかもしれません。(家庭での役割に反比例するかのように)家計を支える立場としてはサブ的な働き手だった女性/家計を支える立場としてはサブ的な役割だった女性は通訳養成スクールに通う余裕があったということも考えられます。

<男女雇用機会均等法とは>
男女の双方が保護対象。雇用においてすべての場面で差別を禁止する法律。募集・採用・配置・昇進・降格・教育訓練等・福利厚生・職種や雇用形態の変更・退職の勧奨・定年・解雇・労働契約の更新について。以上の項目において性差別を禁じている。
※ただし、女性が少ないために、その男性・女性の差を是正するための取り組み、たとえば「女性だけのプロジェクトチームをつくる」などは均等法が定めるところの性差別には該当しない。

海外においても言語分野は女性社会

ここまで「女性の脳は語学向き」「日本における女性の社会的地位の低さ」が女性通訳の多い理由という推理をしてみました。しかし、海外においてもこの傾向は顕著のようです。

■言語学者に女性が多い
かつて欧米では、言語学習は若いブルジョワ階級の女性の教育の大半を占めていたそうです。現在も言語学など、言語を学ぶ学部には相対的に女性が多い傾向が続いています。

■男性と女性で勉強の仕方が異なるから?
EF英語能力指数では英語スキルは世界的に女性のほうが高いとの結果だとか。近年では「男女では勉強の仕方に違いがあるという結論に至るそうです。

「女性は言語学習において多様なツールを駆使して多面的学習をするのに対し、男性は単独のツールで学習している」。たしかに、多面的に学習するほうが効果的でしょう。これは既述の「女性はマルチタスク」説に通じていますね。

『女性のほうが語学ができる、は本当なのか? 』
→https://www.madameriri.com/2016/03/16/women-better-learning-languages/

しかし、これも絶対ということではなさそうです。したがって「男性が語学や通訳者に向かない」とも断言できないと言えるでしょう。

まとめ

「プロ通訳に男性より女性の方が多いのはどうしてか」について、その理由を調べてみましたが、残念ながら決定的な理由はみつかりませんでした。しかし「女性の脳は語学向き」「日本における女性の社会的地位の低さ」「女性の学習の仕方が多面的なので語学学習に向いている」ということが複雑に合わさって、通訳者には女性が多いのかもしれません。

ただ「男性は家族を養うケースが多いので、フリーランスがメインの通訳は敬遠された」という点については、現在は変わってきていると思います。たとえば、ITエンジニアなど、特定の技術者が通訳するという専門的な分野、また翻訳分野においては、男性通訳者、翻訳者が多く存在しているのが現状です。

さらに、フリーランスの通訳でも年収2,000万円を超える方もいらっしゃいます。専門分野に特化することで存在価値を上げ、収入を上げることは男性・女性を問わず可能な時代と言えるでしょう。

そして基本的な脳構造よりも重視される適性があります。「人前に出るのが得意」「コミュニケーション能力が高い」「現場対応力が高い」「瞬発力がある」「大胆さがある」「好奇心旺盛である」「向上心が強い」など、こうした適性のある人なら男性でも通訳者になることをおすすめできるでしょう。

おすすめ関連記事




サイト内検索
記事一覧
おすすめ通訳養成所紹介